自然と人が共存できる未来を


古くからの教えで医食同源・薬食同源という言葉があります。
薬は健康を保つ上で毎日の食べ物と同じく大切であり、美味しく食べる事は薬を飲むのと同様に心身を健やかにしてくるという教えです。

この教えを元に食の安全を第一に考え、「無農薬・有機栽培」用の「肥料・土壌改良剤」を製品化しました。
自然環境を考え、生態系を甦らす為に自然有機栽培を推進いたします。
土壌の劣化を防ぎ本来生息していた微生物・昆虫・植物・動物・人が共生共存できる環境づくりが可能になります。

●生態系を甦らすために自然有機栽培を推進

農薬と化学肥料を大量に使用する現状の農法は土壌を劣化させます。
生態型エコ有機農法では、有機物と微生物を利用して自然のサイクルによる土壌改良を行います。

エコ有機農法
  • 土地改良材
  • 健康な土
  • 安心安全な作物
  • 周辺環境の改善
  • 生態系の復元

●土壌改良材としての堆肥

作物が成長するためには地中に根を張って養分とともに水分と酸素を吸収しなければなりません。
農耕土の組成は土と水と空気が各々1/3を占めるのが理想的です。
従来、土の圧密化を防ぐためパーライトをはじめ様々な土壌改良材が試みられてきましたが、どれもよい結果は得られず、堆肥こそが最高にして無二の土壌改良材であると考えるに至りました。


●団粒構造

団粒(だんりゅう)構造とは、土が粒上のかたまり(団粒)を作り適当に隙間を含む状態を言います。
隙間は空気を蓄え、保湿性が良く、植物が根を張るのに適しています。
森の土のように柔らかい土が団粒構造で、公園や運動場の土のような硬い土が単粒構造です。

団粒(柔らかい土) 単粒(硬い土)
土の粒子が大きくまばらなため通気性・保水性に優れ、土が軟らかいので根が張りやすい。 土の粒子が細かく密集しているため通気性・保水性が悪く、土が硬いので根が張りにくい。

柔らかい土は植物が根を張るのを助け、土中の栄養分を団粒内に貯蔵して必要に応じて放出する調整役をします。このような団粒構造は次に述べるように堆肥によって作ることができます。
たとえ化学肥料を使う場合でも過不足を調整し、気候変動にも強い健康な植物を育てます。

●堆肥と好気性微生物

好気性生物(好気性微生物)とは酸素に基づく代謝機構を備えた生物で堆肥に多く含まれています。好気性微生物が土中に入り土壌で増殖するためには植物と同様に水と空気を必要とします。これらを十分に摂取できるように、好気性微生物は土壌を団粒にする習性をもっています。

好気性微生物は右図のように細かな土壌の団子を集めて多孔(小さい隙間がたくさんある)の団粒を作り、その中を適度な水分を保ちます。そして団粒同士の間の空間に空気を蓄えます。腐熟土が柔らかいのはこのためです。



好気性微生物を適度に含む堆肥は堆肥自体がもつ養分以外に、このような微生物の作用によって土壌を改良する効果があります。

●良質な堆肥と未熟堆肥

良質な堆肥とは、作物の成育に必要な栄養分を多量にしかもバランスよく含んでおり、同時にきちんと成熟された堆肥でなければなりません。きちんと発酵・成熟していない肥料には成育阻害作用があるため、単純に堆肥なら何でもよいというわけではありません。


未熟堆肥の問題点

1.無機態窒素による障害
家畜の生糞は微生物により分解されやすい分解されやすい(易分解性)有機物を多く含んでおり、土中で易分解性有機物が急激に分解しアンモニアを生成します。生糞は窒素分が多いため、土壌中でアンモニウム態窒素濃度が高まり作物の成長を障害します。

2.有機酸による障害
有機物の急激な分解により酸素が消費されることで土壌が酸欠状態となり、嫌気性菌が繁殖して有機酸を生成するため土壌が酸化します。

3.窒素飢餓による障害
藁などのように分解されやすい炭水化物が多い場合、炭素をエネルギー源として微生物が急激に増殖します。この際、微生物は自身の体内に周囲の窒素分を取り込みます。一方で藁は窒素が少ないため、結果として
窒素飢餓が起こり作物が必要な窒素を十分に取り入れることができなくなります。

4.フェノール性酸等による障害
炭素分が多く難分解性であるオガ屑などの繊維質は堆肥化における微生物の分解に時間がかかり、木質中に含まれるフェノール性酸やタンニンなどにより成長が障害されます。

5.寄生虫卵・雑草種子による障害
原料糞の中の寄生虫卵や飼料に混入した雑草の種子をそのまま耕地に散布すると、感染や雑草による被害が生じます。

これらの問題は堆肥をきちんと発酵・成熟させる過程で取り除く必要がありますが、その中でも特に「難分解の繊維質をいかに短時間で効率よく分解できるか」が重要になります。


●良質肥料の製造

未熟堆肥の問題を取り除く為、熟成の過程で次の点がポイントとなります。

1.原料の選択配合とその条件整備(成分バランス・水分・温度等)
2.完全な曝気機構と高濃度好気性菌群の活用による初期発酵のスピード化
3.難分解繊維質の腐植化を早める嫌気性菌群の活用


堆肥用原料の条件

良質な堆肥は、土壌改良効果だけではなく、肥料成分をバランスよく保持した肥効性にも優れたものでなければなりません。したがって原料も発酵効率に関係のある炭素率・水分・比重・を設定するだけではなく、原料となる鶏糞・牛糞・敷料等の成分要素(窒素・燐酸・カリ等)を考慮して配合比率を決めるのが理想です。


炭素率

炭素率(C/N比)とは原料の炭素成分と窒素成分の割合を表す数値です。

炭素率 = 炭素 ÷ 窒素


良質堆肥の炭素率は15~20程度といわれますが、原料の炭素率は大体以下の通りです。

原料 炭素率
牛糞 16
豚糞 11
鶏糞 6
稲わら・麦わら 50~70
木質(バーク・オガ屑等) 130~1400


堆肥化が進むと炭素率が低下します。具体的には、豚糞・鶏糞は窒素分が多いものの、分解されやすい蛋白質等に含まれる窒素が微生物の体内に取り込まれるとアンモニアガスのかたちで放出されます。そのため、窒素量が減少する一方で微生物はそれ以上に栄養源となる炭素分を消費するため、全体の炭素率は低下します。

したがって、適正な炭素率を保つために、
畜糞原料に炭素分の高い植物系の原料を配合することが、良質堆肥を製造する重要なポイントとなります。


難分解性木質の分解

植物系の原料でもバークやオガ屑などの木質の繊維は栄養源としては豊かですが、リグニンと強固に結合し、あるいは結晶化しているため微生物に分解されにくい構造を持っています。

このような難分解性の木質繊維を原料として含む場合は、従来は堆肥化に通常は最低一年以上を要するとされてきました。しかし、以下のような方法により分解を早め成育阻害物質を短期間で分解除去することが可能です。

1.鶏糞・豚糞等の窒素分の多い易分解物質と適度の比率で混合し、好気発酵で一次処理を行います。
2.二次処理として嫌気堆積を行い、繊維素を腐植化する嫌気性微生物により、短期間で成育阻害物質を分解除去します。

会社概要

社名 有限会社バイオスケール
本社 〒332-0032 埼玉県川口市中青木5丁目1番30号
営業所 〒334-0013 埼玉県川口市南鳩ヶ谷3-23-15
設立 平成11年10月7日 (1999-10-07)
目的
1. 農畜水産のバイオテクノロジーによる育成の試験、研究及び開発に関するコンサルティング
2. 大気汚染、水質汚濁等の防止のための試験、研究及び開発に関するコンサルティング
3. 食品工場廃棄物・家庭生ゴミ・家畜排泄物の処理に関するコンサルティング
4. 有機肥料、培養土、植物生育剤、病害菌防止剤、土壌用ミネラル、完熟堆肥、土壌菌、土壌改良剤等の農業資材の製造、販売及び輸出入
5. 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療用器具の製造、販売及び輸出入
6. 電子機器・部品・カー用品・工具・OA機器・電化製品の研究開発、製造、販売及び輸出入
7. ソフトウェア・ハードウェアのシステム等に関する一切の業務
8. 古物の売買業務
9. 前各号に附帯する一切の業務
資本金 950万円
取引銀行 三井住友銀行、ゆうちょ銀行、巣鴨信用金庫、川口信用金庫
代表者 佐藤 健一


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